戦略的にSDGsの優先課題を決定する

2018-02-26 04:23 pm

最近、経団連が企業行動憲章にSDGsを組み込んだことや、大手メディアやESG投資家がSDGsを引用することが増えていることもあり、企業のほうでもSDGsへの取り組みについて関心が高まっています。企業の取り組みとしては、SDGコンパスに沿って、ステップ1「SDGsを理解する」からステップ2「SDG優先課題を決定する」に進み、同時にステップ5「報告とコミュニケーションを行う」を実施している企業が増えています。

SDGsの優先課題に関しては、現在国内で多いのは、以前ご紹介した富士通のように、事業と関連の深いSDGsのゴールをいくつか特定するパターンか、キリンHDのようにマテリアリティとSDGsを関連付けるパターンが多いと思います。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3068#.WpEJQUxuJdg

一方で、優先課題を特定せずに、SDGsの17ゴールすべてについて、どのような取り組みを行っているかを示す企業もあります(以下はフォードの例)。

corporate.ford.com/microsites/sustainability-report-2016-17/strategy-governance/reporting/sdg.html

また、第一三共のように、優先課題を特定しつつ、17ゴールに関する取り組みも表現している企業もあります。

www.daiichisankyo.co.jp/corporate/csr/gc/index.html

GEは、グローバルの事業横断チームによりSDGsの優先課題を検討し、GEのコア・ミッションに整合するものを”GE Solutions”として、5つのゴールを掲げています。また、それ以外で事業戦略に関連するものを”Enabling Frameworksとして6つ掲げています。これらの11ゴールについては、GEの取り組みを説明しています。一方、それ以外の6ゴールは、”Shared Objective”として、「必要に応じて対応するが、他のステークホルダーのほうがより影響力を発揮できると考える」と整理しています。

www.gesustainability.com/performance-data/un-sustainable-development-goals-sdgs/

マイケル・ポーター教授が、戦略の原則として、「何をして何をしないかを明確にして、選択する」を挙げていますが、GEのSDGsの整理のやり方は、戦略的と言えるかも知れません。

その他、「製品・サービスでの貢献」、「経営基盤強化を通じた貢献」、「事業活動の負の影響の軽減を通じた貢献」、「社会貢献活動による貢献」など、SDGsへの貢献の位置づけ整理して表現する考え方もあります。大阪ガスは、各ゴールへの貢献の位置づけを考えて整理しています。

www.osakagas.co.jp/company/csr/beginning/sdgs.html

今後は、各企業が、コンパスのステップ3「目標を設定する」、ステップ4「経営へ統合する」に進んでいくことを期待しますが、そのためにも、自社のビジネスモデルと整合したSDGsの優先課題を戦略的に決定することが、重要です。

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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