女性のリーダーシップがSDGsを牽引する

2018-03-19 09:08 am

SDGsが出来たことの意義として、世界の政府、ビジネス、市民セクターが取り組むべき社会課題に関する共通目標、共通言語となっていることがあります。SDGsを共通目標として、コレクティブ・インパクトや各種のコラボレーションが進めやすくなっています。また、SDGsが出来たことにより、SDGsに関連する各種のレポートなどが出され、共通目標としての社会課題やその取り組みに関する情報が豊富になっています。情報が増えることで、CSVなどの取り組みのヒントになりますし、社内外を説得する材料にもなります。

SDGs関連のレポートで最も影響のあるものの一つに、2016年にダボスで設置された「ビジネスと持続可能な開発委員会」が纏めた”Better Business, Better World(より良きビジネス より良き世界)”があります。良く使われるSDGsが2030年までに年間12兆ドル以上の市場機会を生み出すというのは、このレポートで発表されたものです。

最近、ビジネスと持続可能性開発委員会が、”Better Leadership, Better World: Women Leading for the Global Goals”という新しいレポートを纏めました。ビジネスがSDGsを推進していくには、女性のリーダーシップが必要という内容です。

同レポートでは、まず、SDGsに関連するビジネス機会において成功するリーダーのコンピテンシー(高い成果を上げる人・組織が共通に持つ行動特性)を6つ挙げています。「長期的思考」「イノベーション」「コラボレーション」「透明性」「環境マネジメント」「社会的包摂」の6つです。そして、これらのコンピテンシーを最も有するのは、女性がリーダーの役割を担う、ジェンダーのバランスの取れたチームであるとしています。

取締役などのマネジメント・ポジションに女性が多いほうが、短期的利益よりも長期的な成長目標を重視する、複雑な課題に対してイノベーティブな解決策を生み出すことができるなどのエビデンスがあります。また、女性リーダーのほうが、多様なステークホルダーの利害をバランスさせ、コラボレーションなどを含む適切な決断を下すことでできるとしています。その他、女性取締役の多い企業のほうが、再生可能エネルギー、低炭素製品などにより投資し、従業員により良い労働環境を提供し、サプライチェーンの影響を受けるコミュニティを支援して良い関係を構築する傾向にあるとしています。

世界のトップ企業の女性CEO57人にインタビューをした結果によれば、3分の2がパーパスによりモチベートされ、企業がコミュニティ、従業員や世界にポジティブな影響を及ぼすことができると信じています。別の調査によれば、60%の女性社員が社会や環境に対する責任を優先する企業で働くことが重要としており、男性の38%を大幅に上回っています。

SDGsの各ゴールは、相互に関連しています。SDG5「ジェンダー平等」に対応することは、2025年までに28兆ドルのGDPが増加するというマッキンゼー・グローバル研究所などで示されるように経済発展につながるほか、それ以上の様々な効果がありそうです。

(参考)

s3.amazonaws.com/aws-bsdc/WomenRising2030-Better-Leadership-Better-World.pdf#asset:639

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