アディダスの海洋プラスチックシューズが100万足売れている

2018-03-22 10:03 am

海洋プラスチックは、サステナビリティ課題の中でも、最近最も注目されているものの一つです。SDG14「海洋生態系保全」の主要課題であり、サミットの首脳宣言でも重要課題とされています。現在、海洋1平方キロメートル当たり平均で13,000個のプラスチックごみが見つかっており、2050年までには、海洋のプラスチックごみは魚類よりも多くなると報告されています。

海洋プラスチック問題の原因は、当然ながら陸上でのプラスチック廃棄です。そのため、プラスチック廃棄をなくす動きが進んでいます。最近では、EUが、2030年までに使い捨てのプラスチックを域内で無くし、すべてを再利用までは素材としてリサイクルすることを目指す「プラスチック戦略」を発表しています。その他、英国は2042年までに回避できる不要なプラスチック廃棄物をゼロにする環境計画を発表していますし、フランスでは2020年から使い捨てのプラスチック製カップや皿を禁止する法律が成立しています。

企業レベルでも、ユニリーバやマースなどが、サーキュラーエコノミーを推進するエレン・マッカーサー財団と新しいプラスチックの循環ビジネスモデルを目指す「ニュー・プラスチック・エコノミー」というイニシアチブを推進しています。海洋プラスチックを素材として利用する動きもあり、インターフェースは廃棄された漁網からカーペットを製造しています。

こうした動きの一つとして、以前、アディダスが、海洋プラスチックごみと違法漁業の魚網を素材とするスニーカーを製造していることを紹介しました。当時は、海洋プラスチックごみの問題を啓発するための象徴的製品として、販売していると思っていました。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=1982#.WrI_ykxuJdg

しかし、このスニーカーは、2017年に100万足以上売れたそうです。一足200ドルとのことですので、売上200億円程度です。バリューチェーンがどうなっているか、コストはどのくらいなのかが気になりますし、購入者の属性も気になります。また、NGOとの共同開発ということで、通常のシューズの製造販売とは異なるビジネスモデルなのかも気になります。

ビジネスとして成り立つのかは、上記のようなことを精査する必要がありますが、100万足は大した数字です。アディダスは、レアル・マドリードなどのサッカーチームのジャージーでも、同じように海洋プラスチックを素材としたものを販売しています。海洋プラスチックを原材料とした製品販売がビジネスとして成り立つのであれば、これは面白いですね。

(参考)

www.edie.net/news/5/Adidas-sold-one-million-pairs-of-ocean-plastic-trainers-in-2017/

www.nikkei.com/article/DGXMZO25785170X10C18A1EAF000/

www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1190299_1535.html

sustainablejapan.jp/2016/11/20/parley-adidas/24329

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