2030年に向けた“アンビション”を掲げる動き

2018-04-26 09:17 am

P&Gが先日、新しいサステナビリティ目標“アンビション2030”を発表しました。「ブランド」「サプライチェーン」「社会」「従業員」を4つの柱としていますが、特徴的なのは、サーキュラー・エコノミーへの注力と、従業員の巻き込みです。

サーキュラー・エコノミーに関しては、「ブランド」の2030年までの目標として、アリエール、ファブリーズ、パンパースなどの20のリーダーブランドで責任ある消費を推進し、パッケージの100%をリサイクルまたは再利用可能なものとするとしています、また、「社会」の目標として、P&Gのパッケージが一つも海洋に流れ込むことのない仕組みを重点地域で創ること、紙おむつなどの吸収性衛生用品の廃棄物リサイクルを、10都市で行うことを掲げています。

「従業員」に関しては、日々の業務の中にサステナビリティ思考を導入し、ビジネスプランの重要な戦略としてサステナビリティを統合することとし、そのために、全階層の従業員に教育を実施し、個人のパフォーマンスにも反映することとしています。

なお、「サプライチェーン」に関しては、再生可能エネルギー100%、GHG50%削減、水利用効率35%アップ、50億リットルの水の循環利用などを掲げています。

P&Gの“アンビション2030”は、その名の通り、かなり野心的なものです。P&Gは、特にSDGsを引用していませんが、意識しているのは間違いありません。以前のブログで書きましたが、ネスレも“2030アンビション”を最近発表しました。ネスレは、パーパス、アンビション、コミットメントという体系にしています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3338#.Wtr-AExuJdg

日本のサステナビリティ業界では、ゴールと目標は異なり、ゴールは、必達目標というよりは、ありたい姿、目指す姿を指すといった論調もあります。それに関して、私も、パーパス、ゴール、ターゲットの使い分けに関するブログを以前書いています。

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3190#.WuEYq0xuJdg

www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3195#.WuEZTUxuJdg

しかし、SDGsに対する姿勢を示す意味では、野心的な“目指す姿”とも言うべき“アンビション”、必達を約束する“コミットメント”を掲げるほうが適切ですね。SDGsなどを対象として、アンビション、コミットメントを掲げる動きは、これから広がるかも知れません。

(参考)

www.sustainablebrands.com/news_and_views/organizational_change/sustainable_brands/pg_smashes_2020_goals_raises_bar_ambition_20

※CSV推進にご関心のある方は、mizukami@cre-en.jpまでご連絡ください。

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