注目されるサーキュラー・ビジネスモデル「LOOP」

2019-02-21 09:44 am

サステナビリティ業界界隈では、サーキュラー・エコノミーの取組みとして「Loop」が話題になっています。今年のダボス会議で、サーキュラー・ビジネスの注目企業テラサイクルが発表した、詰め替え容器で飲料、洗剤やおむつなどを宅配し、使用後に容器を回収して再利用する循環型の宅配サービスです。

これまで使い捨てにされていた消費財や食品の容器を繰り返し利用可能な耐久性の高いものに変え、使用後に利用者の自宅から回収し、洗浄、中身を補充し、再利用するものです。イメージとしては、ある一定以上の年齢の方なら知っている、牛乳瓶を回収して再利用する牛乳配達のような仕組みです。

このサービスには、P&G、ユニリーバ、ネスレ、ペプシコ、ダノン、マース、モンデリーズ、UPS、カルフール、テスコ、スエズなど、そうそうたる企業25社が参加を表明しています。P&Gなど消費財メーカーは、耐久性の高いガラスやステンレスの専用容器を開発し、
UPSが商品の配送・回収とそのための箱の設計で協力しています。また、Loopは基本的にはオンラインのサービスですが、カルフールやテスコは、実店舗でのサービス提供を予定しています。Loopのアイデアは、テラサイクルとこれらの企業により、ダボス会議の場で生まれたということです。

具体的なLoopの仕組みは、以下のとおりです。
①消費者がLoop WebサイトかLoopのパートナー小売業者Webサイトで登録し、ごみゼロでよりサステナブルな商品を注文
②消費者がLoopの再利用可能な配送用の箱に入った商品を自宅で受け取り、商品を使用
③商品使用後は、空の容器を箱に入れて回収を依頼すると、配送業者が訪問・集荷
④Loopが商品ごとに開発した方法で容器を洗浄し、安全な状態で商品の中身を補充し、消費者に再配送

なお、洗剤や飲料などは上記のような形で繰り返し洗浄した容器に補充され提供されますが、かみそり、おむつなどは、使用済の商品を回収後、リユースまたはリサイクルされます。

Loopの環境上のメリットは、すでにLCAで証明されており、今年5月にニューヨークとパリ周辺で試験的サービスが開始され、さらに検証が進められる予定です。その後も世界の主要都市でパイロットサービスが実施され、2020年には東京でサービスが開始される計画となっています。

これから東京オリンピックに向けて、Loopの東京での展開にについて、日本企業がどう協力するかについて議論されるかと思いますが、こうしたサービスは、日本企業が強みを活かせるもののようにも思います。日本の流通、消費財、宅配、IT企業のコラボレーションによる日本独自のサーキュラー・ビジネスモデルについても、考えても良いのではないでしょうか。

(参考)

prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000023379.html

www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/29/news058.html

www.csrwire.com/press_releases/41698-UPS-Packaging-Design-and-Testing-Enables-Launch-of-First-of-its-Kind-Reusable-Consumer-Packaging-Solution

www.greenbiz.com/article/loops-launch-brings-reusable-packaging-worlds-biggest-brands

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mizukami@cre-en.jp
参考CSV情報

csv-jp.org/related_info.html

bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO2856747026032018000000?page=5

bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO2856746026032018000000

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