報告とコミュニケーション
CSR報告書の企画・制作
なぜCSR報告書をつくるのでしょう。CSR報告書は、企業をとりまくすべての関係者(ステークホルダー)とCSR活動に関するコミュニケーションを行うために最初につくられる媒体であると同時に、その後も継続してCSRコミュニケーションを行う際の中心・基盤となるものです。
プロジェクトの目的・考え方
「CSRは経営そのもの」、「CSRは企業理念を実現すること」という企業トップのことばに見られるように、CSRとは企業が社会から存続を期待され続けるために社会益を創造するという「基本的」な活動であり、社会に与えてしまっている負の影響を最小化する活動でもあります。こうした活動の全体を把握してとりまとめ情報開示を行うためのツールがCSR報告書です。CSR報告書をつくることにより、それまで明らかでなかった企業活動のプロセスを見える化でき、経営の意思決定に活用できるだけでなく、社員が自社の企業活動およびその意義について理解を深め、主体的に業務に取り組むための情報基盤にもなります。
CSR報告書で開示する内容は社会からの要請を取り入れたガイダンス※1によって定められています。これは、報告書は宣伝・広告とは異なり、企業を正しく評価するために、企業にとって都合のよいことばかりでなく、場合によっては都合の悪い情報、さらには経年または企業間において「比較可能」な情報が必要だからです。このため報告書ガイダンスへの理解を深めることが社会の要請の応えた良い報告書をつくるための第一歩になります。
良いCSR報告は良いCSR活動の上に成り立ちます。そして良いCSR活動は社員のCSRへの理解度の高さに依存します。ご担当者からよく聞くお悩みとして「CSRが社員になかなか浸透しない」というものがありますが、CSR報告書をつくるプロセスはCSRへの理解を深める絶好の機会となります。特にCSR活動を始められたばかりの企業ではこの機会を活用することが効果的です。
- ※1世界的な情報開示のガイダンスとしてGRI(Global Reporting Initiative)スタンダードがあり、世界の主な企業1,700社が使用。
https://www.globalreporting.org/Pages/default.aspx
プロジェクトの流れ
- 上記のプロセスは必ずしもいつもすべてを行うわけではありません。
標準期間:6ヶ月
プロジェクトに関係する部門: CSR・CSV・ESG・サステナビリティ部、広報・IR部、経営企画部、人事部、環境部、品質管理部 等
コンサルティング実績
- 大手企業 延べ766社(2000~2020年)